2006年11月18日

雲南農村医療保険開始 その5

今回 昆明から帰国する時に この細い帯を記念品という事で貰ってきました。貰った時にこんなに綺麗に揃っていなく 長いまま乱雑に渡されました。
帰国してよく見ると手織りの帯で巾1センチぐらい ぱっと見て変なものですが よく見ると丹精して作られたものです。織ったのは母親で、行く度にこのような手作りのお土産を貰ってきます。
商品経済の中では大した金額のものではありませんが 数メートルはあるこのお土産は心に残ります。「面倒を看てくれるのは当然」と言いながら こんなものをくれます。

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何もかも日本と異なる中国農村で日本的価値観はほとんど意味をなしません。この医療保険の文章を読まれて違和感を感じる方も多いと思います、しかしその違和感こそが雲南の田舎の実態でもあるのです。年に何度がやってくる日本人と親しくなり、その日本人に自分の病気の面倒をみてもらい、一方では面倒を看るのは当然と言い 看てくれなければ死んでしまうとも言います。どの程度の切迫性があるのかは全く判りませんがとにかくそう言います。もし私がいなければ本当に死んでしまうのか・・・・

ちょっと古いのですが中国の農村の医療の現状について書かれているサイトがありました。
http://www10.plala.or.jp/shosuzki/edit/china/ruralmed.htm




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雲南農村医療保険開始 その4

ここまでで 具体的な医療保険の内容を理解して貰えたと思います。

以下はある事例です (誰かは今までの経緯で判ってしまいますが あえて書きます。)

1a 去年 ある女性が婦人科に行く為に私と昆明に行きました。昆明医学院付属病院で出会った同じ患者の女性の言に騙され 中医の病院を紹介され持ち切れない漢方薬を 買わされました。全く効きません。

1b その後今度は 昆明の大きな専門病院に行き2日ほど抗生物質を点滴しましたが 医師は1週間治療するように言ったそうですが高額な為 本人が2日で中止して帰宅してしまいました

1c それでも改善しない為 2ケ月後 再訪し8日連続投与しました
 帰宅後 県城の病院に行き その治療は騙しの医療だと医師に言われたそうです。ただその治療自体は無駄な事では無いと私は判断しています。大量の抗生物質の投与、その他の治療が実際に行われました、今は無事女の子が生れ健康上の問題もありません。 ただ 婦人科ですので症状等詳細は聞いていません。
 総額は治療費だけで1万元ほどでした。当然保険はありません


2 今年の初め ある別の女性の胸の皮膚下が一般細菌で感染し県城の病院で看てもらっても改善せず。玉渓市、昆明市に行き有効な抗生物質がある事を告げられ 処方せんを書いてもらい その薬剤をその病院で購入して帰宅、地元の鎮で十日間ほどその抗生物質を持ち込んで点滴してもらっています。治療効果あり。但し三千元ほどかかります。
 (県城以下の病院ではその薬が手に入らないそうです。)
 10月と現在(今回)と2度ほど続いています。昨日から点滴を開始したそうです。
 これも本人が県城の非農村戸口ですので保険は一切受け取れません。


感染症にもいろいろありますが とにかく感染症が異常に多いようです。そしてそれを対して納得出来る検査もせず高額な治療を行う医師もいて、現状では老百姓は何を信じていいのか判らないでしょう。納得出来なければ 患者家族が病院に殴りこみという事も起きます。
大体 3−4000元が年収の農民です。国連が規定する貧困のレベルとほぼ同じです。
病気になれば 農民は軽度な労働しか出来ませんので収入が減りますので二重苦です。結局 満足な医療を受けられず亡くなる人が後を絶たないわけです。
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雲南農村医療保険開始 その3

調和社会に向けて農民の不満を解消する為か、村に水道が出来ました。
この近くの農村には基本的には井戸がありません。大概は川の水を飲んでいます。鎮の水道だけは浄水した水道のようですがその他の村落の水は川の水を貯水槽に入れてそこに蛇口を取り付けて使っています。洗濯をしたり、飲み水にしたり、食材を洗ったりとそれなり大事には使っています。私もご飯を作ってもらっている時はこの水で炊事をしたものをいただいています。
ですから 基本的にこの水の成分や衛生的かどうかは不明です。
それが今回 人民政府の費用で貯水槽から各家庭まで水道管が曳かれました。ただ水道管は地上にむき出しで道路の上に置かれたままでリヤカーやオートバイの通行が困難となりました。仕方ありませんので各家庭から人が出て地表に出ている邪魔な水道管を地下に埋設する作業が行われていました。

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ですから見かけだけの水道です、衛生的がどうかは不明です。地表にむき出しの水道管、 単に村民の不満をそらす為だけの水道のように思います。医療保険よりも先ず こういった基本的な飲料水の衛生確保の方が優先されるべきだと思いますが共産党が農民を重要視しているという姿勢表明としては意味があるのでしょう。

画像は地表に出ていた水管を地元の人で地中に埋める作業 一家で一人の参加

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posted by むりー at 11:28| Comment(0) | 戛洒紹介

雲南農村医療保険開始 その2

雲南で農村の医療保険が始り現実的な対応としては都会に出ていた人が病気になり、田舎に戸口を農村に戻し 医療を受ける事も考えられるでしょう。
また 当然の事として今まで 病院にいけなかった農民が初めて医療を受けられる事になります。これで病院に行けずに亡くなる人もある程度は減るでしょう。
今まで田舎の犠牲の上に上海や北京の社会が成り立ってきました。その不満が大きな「社会の不安定要因」となり共産党に向かっています。
その不満を解消する為に農村の医療を改善する方向は肯定したいと思います。(無いよりはマシ)

以前から書いてきたメタンガスのトイレもその一つの流れとして考えるべきかもしれません。


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前回、今回と続いて病院へ行って面倒を見てますが 病院代だけでは大概済みませんし、地域的なのか「外国人は金持ち、私達の面倒を見るのは当然」という発言もあります。そして今回は看てくれなければ「死んでしまう」と言われています。
突き詰めて考えてもそこまで面倒をみる義務はありませんが やたらほっておくと恐いものもあります。以後 何を言われるかわかりません。ただ そこまでしてタカラないと生きていけないのも現実です、
面倒をみてくれそうな人間が身近にいたらきっと**人などという区別に関係は関係なく誰でもそうするでしょう。

とにかく私にとっても医療保険が始る事は助かります。現在感染症に掛っている人が戸口が県城の非農民になっているのですぐにでも老家に戻して農民になれと言い渡しています。実際に農家で野良仕事をしています。

画像はメタンガスの家への引き込み後の処理装置です。圧力調整と何か成分のフィルタリングをしているのでしょう。

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下は農家の台所

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posted by むりー at 10:08| Comment(0) | 戛洒紹介

雲南農村医療保険開始 その1

2006年10月行

いつものように行ってきました。今回は農村の医療保険について書いてみたいと思います。知りえた事は(あまり関りたくありませんが関ってしまいました) 雲南のある農村の一例ですので全ての農村に当てはまるわけではありませんが参考にはなると思います。
こいう事を中国に滞在されている方が書くべき事だと思いますが何故か私が結局書く事になります。それだけ農村に行かれている人が少ないのでしょう。

8月に訪れた時に丁度 農村の医療保険への登録と保険の掛け金の支払いが行われていました。農民一人1年の掛け金が10元だそうです。ただ農民のみのようです。今回の訪中時もまだその登録が各地の村で行われていて 干女の旦那が村民委員会の委員ですので事務処理をしているそうです。

農村の医療保険は存在しないのと同じ状態でした。しかも一度病院に通うと年収程度が掛る事もあり、「看病難」で農民が医療を受けられず亡くなる事も多くあります。干女の父親もそうして亡くなりました。そして更に悪い事に医療費は取り放題どんな金額でもありえます。ですから不必要な過剰な医療行為もあり得ます。医療情報など接する事の出来ない農民にとってただでさえ高い医療費と騙しの医療の為に安心して医療を受けられる事は少ないようです。
先日もテレビを見ていたら医療保険が開始された地域は既に医療を受ける人の数十%ほど上昇しているそうです。

雲南での医療保険ですが 払い戻しの金額ですが 玉渓市(雲南で3番目の都市)では20%, 私が行っている県の県城で30%, 私が行っている鎮では40%の金額が戻ってくるそうです。
農村ほど貧しいので金額も大きくなっているのでしょう
ただ上限は年5千元 これは戻ってくる金額の上限なのか支払った対象の金額の上限なのかは聞き忘れました。全て農民が対象で戸口簿が基本のようです。

何回か続きます。
posted by むりー at 10:00| Comment(0) | 戛洒紹介