2006年11月20日

「雲南の妻」

「雲南の妻」 村田喜代子 講談社 

雲南の妻.jpg

小説です。西双版納に商社の駐在員として夫婦で住み 通訳の女性と夫の少数民族とのお茶の契約の為に 女性同士の結婚をする話です。
地名はかなり正確に書かれてますが位置関係と民族名はかなり作られています。
amazonの書評にあるように雲南のまったりとした風俗や人間関係は私が感じているものに近いものがあります。摩梭人の通い婚なども出てきて雲南の多様な結婚形態を小説というスタイルながら表していると思います。
雲南は中国であって中国ではないという事を改めて感じます。
そんなまったりとした女性同士の結婚なのですが最後が流行っている肝炎にその駐在した女性がかかり困難な環境の中で上海−日本と移動して治療を受けるが同時にそのフイ族の通訳の女性と別れてしまうという事になります。現地で衛生環境は相当に注意していたのに調理に使っていた包丁を、現地の水道水で洗っていた事が原因となって肝炎になったという設定です。
(私もこの危険性は忘れていました。)

この本は雲南の現実にありそうな面と現実にはありそうに無い面が書かれています。著者は雲南に行かれた事の無い芥川賞作家ではあるが普通の日本人作家です。その著者が雲南の関係者のアドバイスを受けながらこれを書いたわけですが そう考えると見事な内容のように思いました。
ただ 文字数が少なく2-3時間で読み終わってしまったのが残念でした。

とにかく女性が女性と結婚するという普通では考えられないような結婚形態も雲南では驚くべき事ではないように思います。雲南が共産党によって開放されるまで土匪が暗躍し、西南のイ瓦族は首狩りを行っていました。いまでも何があってもおかしくない人間関係が雲南にはあります。私が今でも強烈なタカリを受けているのもそういった過去を考えると何もおかしくはないのでしょう。


amazon
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posted by むりー at 21:46| Comment(0) | 日記
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