「雲南18怪」はご存じでしょうか、雲南の面白い話題を18並べたものです。その中に雲南の列車は車より遅いというものがあります。本当に雲南では列車のスピードは車より遅い事がほとんどです。また雲南だけでも日本と同じ面積がありますから その移動はなかなか大変なものがあります。雲南では結局は路線バスか飛行機という事になります。
さて雲南で長距離バスの中型バスに乗っていると時々 車に水を補給する為に停車します。そのついでに乗客はトイレへ行きます。
この水補給ですが どこへするかというと車の上部に取り付けた水タンクに入れる場合と 運転席を改造して水タンクにしている場合があります。この運転席兼水タンクはどこかで手作りしているようで座席の下の部分と背中の部分が水タンクとなっていて上部から水を入れるようになっています。一応 座席にはクッションもついていますが やはり乗り心地は悪いようです。
この水タンクですが 雲南を走る路線バスは雲南の山や谷を越えて200kmぐらいの距離を大体数時間掛けて目的地に向かいます。その路線の長い下り坂でブレーキが熱で効かなくなる事を恐れてブレーキに水を掛ける仕掛けがあるようです。
この座席を改造した水タンクに水を補給するには水道のホースを座席の上に突き出たパイプにホースを差し込んで補給するわけですが、大概はそのホースから水がタンク一杯になって噴き出てきます。運転席の後ろに座っている人はとんだトパッチリです。
そんな運転席を水タンクに改造した路線バスは古いものが多く 今の新しいバスは水タンクをどこにも積んでいないようです。古いバスはエンジンのパワーも無い事が多く、またそんな古いバスだからこそ、乗客の少ない辺地の路線を走っている事が多く そうなれば道路の状態の悪い路線という事になります。
今でも古いバスが乗客の少ない、整備されていない石ころの道路を無いパワーをふりしぼって 上り坂をあえぎあえぎ登っています。
そんな雲南の田舎の路線ですと人里も遠く、木々に囲まれた道路を揺られていくのが 私にとっての雲南の旅のように思います。
そんな場所で道路が破断している場所に出くわすともう生きた心地がしません。そんな時の模様は又の機会に書きたいと思います。
2006年06月19日
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